「──行くぞッ!!」
ユウヤの駆る不知火・弐型とタリサ、ヴァレリオのF-15・ACTVが攻撃を開始。周囲のBETA群を薙ぎ払う。統合仮想情報演習システム・JIVESが描き出す大規模地下構造内の巨大な空間で3機の戦術機は互いの死角を埋め、撃ち漏らしをフォローし合い、連携して障害となる敵を排除していった。
日々手応えを増していく機体との一体感と任務を達成しつつあるという充足感。試験結果の向上目覚ましいユウヤは、不知火・弐型のテストを通じて、知り合ってまだ2ヵ月しか経っていないアルゴス試験小隊のメンバーたちを古い友人のように感じ始めていた。
その頃、唯依の元に日本からの長距離通信が入っていた。日本帝国陸軍技術廠第壱開発局副部長・巌谷中佐との会話の中、唯依は『XFJ計画』の障害が自分の矮小な心にあることを自覚する。
一方、祖国奪還の悲願を胸に戦う最前線の同志たちの元により強力な戦術機を送り届けることを目標に一刻も早い開発終了を最優先と考えるクリスカは、訓練後を仲間たちと享楽的に過ごすユウヤに呆れ、疑念の感情を抱く。お互いの生き方を理解し合えるはずもないふたりは衝突する。
テストパイロットたちの関係がゆるやかに変わりつつあるなか、プロミネンス計画本部ではソ連開発チームからの"要請"に対してある決定がなされた──。 |