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 2001年7月。カムチャツカ半島東岸部。ソ連軍機甲部隊は、地中から突如として湧き出した突撃級BETAの波に呑まれ、崩壊寸前だった。戦闘を継続している者のすべてが、自身の生存を完全に諦めていた。

 その時、Su-37 M2チェルミナートルとSu-27 SMジュラーブリクで編成されたジャール大隊が、とうに後にしたはずの戦場に立っていた。
「──全機兵器使用自由ッ!! 下等生物どもに分を弁えさせろッ!!!!」

 国際合同運用試験実施のため、アルゴス試験小隊はペトロパブロフスク・カムチャツキー基地に派遣された。最前線に初めて立ったユウヤが目にしたものは、極東ソ連軍最大の基地の疲弊しきった姿、そしてBETAとの戦闘から帰還中の戦術機が墜落・炎上する場面だった。

 実戦経験のないユウヤの最大のストレスが自分自身である事を知っている唯依は、XFJ計画部隊専用特設格納庫に彼を誘う。そこには帝国が開発中の試製99型電磁投射砲があった。新型兵器を前に語り合うユウヤと唯依の関係は、以前とは確実に変化していた。

 一方、クリスカとイーニァは、同胞であるはずのソ連軍少年衛士たちから、いわれのない侮蔑的な言葉を吐きかけられていた。駆けつけたユウヤはイーニァを羽交い締めにしていた衛士を殴りつける。一触即発の雰囲気の中、睨み合う彼らを止めたのはロシア陸軍の女性士官だった──。

 
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