アルゴス試験小隊ブルーフラッグ第2戦。
近接戦闘に長けた崔亦菲(ツイ・イーフェイ)中尉率いる統一中華戦線バオフェン小隊に対し、ユウヤたちは高速機動戦を仕掛ける。しかし、慣熟不足の不知火・弐型(94セカンド)2番機に搭乗するタリサは、殲撃(ジャンジ)10型に追い立てられ、ユウヤの1番機から大きく離れてしまう。
その後、90メートルの距離で対峙する殲撃10型と不知火・弐型。その一騎打ちにかろうじて勝利したのはユウヤだった。
同時刻。米国軍第65戦闘教導部隊・インフィニティーズが、統一中華戦線同様ブルーフラッグで全勝してきた東欧州社会主義同盟グラーフ小隊を下すのに要した戦闘時間は、わずか4分だった。
だが、米軍の最新鋭機F-22A(ラプター)の圧倒的な戦闘力を目の当たりにしてもなお、ソビエト連邦軍サンダーク中尉は穏やかな笑みを崩すことはなかった。
その夜。イブラヒムのちょっとした企てによって、唯依は演習の報告書を持参したユウヤと食事をとることになった。ぎこちない会話を重ねながらも、唯依はユウヤと同じ方向に向かっていることを実感する。しかし、ひさしぶりに訪れたふたりだけの時間も長くは続かなかった。
「――ユウヤ・ブリッジス! わたしのことを好きになっていいわよ!」
PXに現れた亦菲はそう宣言するのだった。
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