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 演習開始からわずか8分――。インフィニティーズのF-22A(ラプター)に、バオフェン小隊は何も出来ずに各個撃破されていた。
 1機のみとなった亦菲(イーフェイ)の殲撃(ジャンジ)10型が眼前のF-22A(ラプター)の機影目掛けて吶喊するが、後方に控えていた別のF-22A(ラプター)の援護射撃を受け大破。演習は、インフィニティーズの一方的な勝利で終わる。
 F-22A(ラプター)に弱点はないというユウヤに、唯依は厳しすぎる態度をとる。彼女の、自らを悪役にして闘志を鼓舞する不器用さに対し、ユウヤはインフィニティーズに対する作戦の方向性を前向きに示唆することで応える。迷走していたアルゴス試験小隊のブレーン・ストーミングは、作戦の方向性を見い出すのだった。
 ユウヤへの想いとXFJ計画の狭間で揺れ動く唯依の前にクリスカが現れ、ユウヤについて漠然とした質問を投げかける。そのクリスカの雰囲気が、唯依にかつての光景を思い起こさせる。
 波の音と捻挫した足首の痛み。そして偶然見てしまったユウヤとクリスカの抱擁――。
「――少尉は、約3ヶ月前のグアドループ基地の出来事を覚えているか?」
 耐環境試験で訪れた南の島で、ユウヤと抱き合っていた理由を尋ね返す唯依に、クリスカの白い肌が朱に染まる。
「……中尉はユウヤと呼ぶのだな」
 そんなクリスカの態度に、唯依は言葉を失う。
 数日後。
 ユーコン陸軍基地空輸統制センター第3貨物ターミナルでは、到着貨物の搬入作業が行われていた。作業確認の声やフォークリフトのエンジン音が鳴り響くなか、新任の整備兵は手元の小型デバイスを起動させながら小さく呟く。
「任せて下さい。もうすぐ楽になりますから……」

 

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